今日の情報屋さん《第二話:情報屋さんの弟子から危険な香り?》
今日も僕は公園で客を待つ。
時間は日曜の昼下がり。
「おっしろおっしろ♪」
近所の子供達が楽しそうに砂場で城を造っている。
その話から少し外れたところにいた、ひときわ大きな子供がこちらに駆けてくる。
「しっしょ~しっしょ~♪ ですます♪」
こいつは僕の弟子だ。弟子々(でしこ)と呼んでいる。
こいつがいない時は静かで良いのだが、いたらいたで暇つぶし程度にはなる。
「なんだ?」
近くに来た弟子々に僕が訊ねると、彼女は「にへへですます♪」と言いながら鞄から機械を取り出す。
「じゃじゃ~んですます! これは『師匠リプレイスメン