駄文集


今日の情報屋さん

とある街で情報屋家業を営む一人の男。彼はなんでも知っている『全治(オール・ノゥイング)』と呼ばれる凄腕の情報屋だ。そんな彼の周辺には知り合いも、客も、皆変人ばかり。そんな日常を描いたほのぼの情報屋短編シリーズ。


今日の情報屋さん

今日の情報屋さん《第二話:情報屋さんの弟子から危険な香り?》

   今日も僕は公園で客を待つ。  時間は日曜の昼下がり。 「おっしろおっしろ♪」  近所の子供達が楽しそうに砂場で城を造っている。  その話から少し外れたところにい

—————

今日の情報屋さん《第一話:情報屋のいる場所》

   僕はしがない情報屋だ。  今日もいつもの場所で客が来るのを待っている。  そう言っている間にほら、お客さんだ。  今日の客は常連の女性。  彼女は僕の存在を確認

—————

今日の情報屋さん《第三話:ライバルが去っていく》

「ふあっはっはっ!」  今日の公園は五月蝿い。  その原因は、僕の目の前にマントをその身に纏って高笑いをしている馬鹿一人。  言ってしまえば彼は同業者なのだが、それは精度に劣る情報だ。

—————

今日の情報屋さん《第四話:変態リターンズ、そしてグッバイ》

  「ふあっはっはっ!」  変態が今日もやってきて、この前のことなどなかったかのように高笑いをしている。 「お前は学ぶということを知らないのか?」  無駄と知りつつ僕は訊

—————

今週の弟子々ちゃん(情報屋さん外伝)《第一話:弟子々ちゃん留守番する》

  「ふんふんふふ~ん ♪ですます~♪」  今日はししょーが不在のため、私がししょーの代わりにお留守番ですます。  情報屋として頑張らなければならないのですます! 「……

—————

今日の情報屋さん《第五話:上客の思惑!?》

「……はあ」  僕は溜息を吐いた。いや吐かされた。  今日は公園ではない。  どころか同じ市内ですらない。  理由は簡単かつ明確。  上客がここを指定したから。  以前は沖

—————